木材と鉄骨の複合梁「テクノビーム」
「木の優しさ」と「鉄骨の強さ」を取り入れた複合梁テクノビーム。
木か?鉄か?という選択肢では得られない、木造と鉄骨の両方のメリットが生かされています。
H形鋼と同サイズの木製梁(100×200mm)と比較すると、曲げ強度3倍以上、たわみ量約1/4以下。抜群の強さに加え、安定した品質を保つ先進のテクノビームが、地震や台風に強い新しい木の住まいを支えます。
木製梁は樹種・乾燥度などによる強度・品質のバラツキが大きく、ズレやキシミ、たわみが年々増えていくクリープ変形の原因となりますが、テクノビームでは、このクリープ変形が生じません。
テクノストラクチャーでは床梁と根太のたわみ量を1/600以下と設定し、木質構造設計規準の半分以下に抑えています。
更に、テクノビームの芯材となる鉄骨には、防錆作用に優れた「溶融亜鉛メッキ処理」が施されています。メッキ破膜は住宅性能表示制度における劣化対策等級3(最高等級)の規定をクリアする付着量で、サビからしっかり守っています。
地震の衝撃に耐えるオリジナル接合金具を使用
高強度な住宅を実現するオリジナル接合金具を使用。特に集成材柱とテクノビームを接合する「ドリフトピン接合」は、一般的な木造住宅の接合部の3倍もの強度を実現します。
ドリフトピン接合以外の部分も、柱・梁・筋交い等の主要構造部の接合に、オリジナル接合金具を使用。テクノビーム同士の鉄骨部は、かね金具とボルト4本で締めつけるボルト接合を採用し、強度を高めています。
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大引き金具 |
ビス止め筋かい金具 |
ドリフトピン |
かね金具 |
一般的な木の家は、木材を切り抜いて部材同士を接合するため、材料が部分的に細くなり、その箇所が地震等で割れてしまう例も多く見られました。テクノストラクチャーでは、木材の切り欠きを最小限にし、パナソニック電工独自の金具接合を開発。強度のバラツキがなく、すべての部位で安定した高強度を実現しました。
データによる「自動躯体設計システム」
近年、戸建て住宅でも構造計算を実施する例が増えています。それは、強度を確かめずに建てていた従来の住まいづくりに対する反省から来るものと言えるでしょう。
一邸ごとに異なる間取りや地域条件データとして取り入れ、自動的に構造体を設計できる「自動躯体設計システム」で更にその構造体が十分に強度確保できているかどうかまで診断可能です。これによりすべての物件に緻密な構造計算を実施し、強固で安心な構造体を実現しています。